小泉 伸   北澤 一浩

弁理士が業務を行う場合の環境は、他の士業の業務環境とは大きく異なっています。弁理士は、企業の知的財産権部門のご担当者様と仕事を進めていくのが一般的ですが、企業側のご担当者様が経験を積んで深い知識を有していたり、企業内弁理士であったりすることが少なくないのが実情です。法律の専門家である弁護士と、法律相談あるいは法律的事案についての処理を依頼する一般人との関係性と比較すると、特許事務所と依頼人である企業との関係性は全く異なります。

特許事務所はクライアント様と協働し、相互に補完しつつ、ご要望に添った仕事をしていかねばなりません。クライアント様は、特許事務所に仕事を依頼することで、負担の軽減もさることながら、より質の向上した結果が生み出されることを期待しておられます。

かかる観点より、弊所では特許出願や中間処理等の実体的内容に関わる処理は、基本的に二人態勢で臨んでいます。例えば特許出願を行う場合、発明者様を含めた発明検討会議には、弊所から二名以上が参加し、打ち合わせ終了後に「明細書の作成をする者」と「それをチェックする者」を決めます。拒絶理由通知を受け取った場合にも、二人の担当者が意見書の内容や必要な補正について話し合い、場合によっては更に別の弁理士に相談をし、最終的な弊所の提案を作成しております。

外国出願の英文明細書を作成するにも、同様に二人で行います。少なくともクレーム部分は全件担当者が一から作成しますが、一方の担当者が作成したクレームを、もう一方の担当者が入念にチェックしております。時には二人で同じパソコンに向かい、クレーム作成をすることもあります。二人態勢をとっている特許事務所は多いかと思いますが、弊所ではより密接な協働関係を構築し、通常よりも一歩上をいく質の高さを提供することができます。

特許事務所の事務処理も、クライアント様の負担軽減という観点からすると極めて重要です。特に外国出願では、現地代理人との間でレターのやりとりも多く、クライアント様への報告書類の数が多くなります。事務部門では、現地特許庁に提出された書類に誤りがないかどうかをチェックし、正確で緻密な事務処理を行っています。また、出願経過の更新履歴を報告書の下欄に毎回表示することで、手続きの流れをわかりやすくする工夫をしています。

弊所の仕事のやり方を一部ご紹介しましたが、30年近い実務を通じ、クライアント様にご満足頂ける成果をあげているものと自負しております。今後も、一件一件丁寧に処理を進め、クライアント様のお役に立てるよう頑張る所存でおります。

創業者・顧問相談役
北澤 一浩
小泉 伸

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